医師 転職明日へのステップ
受注活動支援サブシステム注文を獲得することができなければ、企業の存続は危ういSYMIXの新しい版である。
SyteSelectは受注活動を支援するサブシステムを強化している。
この業務分野は人間的な要素が多く「標準化」できないために、システム化が遅れてきたといわれている。
顧客の求める製品は多様化しており、有望な取引きであっても仕様と価格を決め、最終契約に達するにはかなりの手数を要する。
多くの場合納期は刻々と迫り、最終決定前に生産手配とか、材料調達をしておかないと間に合わなくなる。
このような状況において顧客の要望を聞き出し、製品仕様を提案し、見積書を作成する作業を迅速に行うことが求められる。
SyteSelectは仕様別に異なる製品構造を調べて価格と納期を定め、見積書を作成する作業を支援する。
さらに、取引きの進展を反映して見積書に基づいて生産オーダーあるいは調達オーダーを発行し、販売活動と生産活動を同期させる。
家具メーカや機械メーカでは仕様選択に基づいて製品構成を決定する段階でミスが起きがちであり、顧客に迷惑を掛けるだけでなく、生産過程でのロスも馬鹿にならない。
このような問題をSyteSelectによって解決できる。
もう一つの重要なSyteSelectの効果は、前に述べたマス・カスタマイゼーションを実現することである。
製品に共通な部品はマス・プロダクションし、顧客仕様によって異なる部品を追加することで多様な顧客の要望に対応することができる。
製品価格も規格品の大量生産に比べてそれほど遜色がないであろう。
アフターサービス・サブシステムSyteServiceはアフターサービスを支援するサブシステムである。
マス・カスタマイゼーションを追求するとき、設計や生産から納入までを完全に行うだけでは顧客満足を得られないことに気がつく。
しばしば、製品の導入後に顧客は製品の不便な点に気づき、改修を求めることがある。
SyteServiceは販売後も顧客との密接な接触を保つための多様な機能を支援する。
定期点検と計画的予防保全、機能改良のための改修、そのためのサービス・マンの配員および修理部品の出庫など、きめ細かな機能を持っている。
アフターサービスの重要な意義は、納入した製品に対する顧客の満足度を高めることである。
ときにはそのために、カスタマイゼーションを納入後も行うことがあると考えてもよいであろう。
もう一つの意義は、納入した製品の更新時期を的確に把握し、最適な製品仕様の提案をタイムリーに行えることである。
新規顧客を開拓するよりは、良い顧客と長期間にわたって質の良い取引きを続けるほうがコストがかからない。
また、シェアを確保できる点も有意義である)制約条件理論(TOC)総合的な製造利益を高める工程管理アメリカの生産現場ではいまTOC(TheoryofConstraints)が注目されている。
前記したように、E、M、M・Gがこの概念を紹介した最初の小説『g』は現時点で250万部も売れているとのことである。
ただし、M・Gは日本嫌いらしく、翻訳出版が遅れている。
これは製造業の従来の生産方式にとって逆転の発想をもたらす。
M・Gは日本の製造業に対抗するために、生産資源をフルに活用することが重要であると考えた。
中でも生産設備や従業員に関して遊休時間が発生すると、売上げが伸びないにもかかわらず費用を支払わなければならない。
個々の製品のコストを議論するよりも、総合的な遊休時間をなくし、総合的な製品の生産量(スループット)、言い換えれば総合的な売上高を高める方策が必須である。
工場の設備の能力には限界があり、それ以上に製品をつくることはできない。
工場が持つ幾種類もの生産設備の中で、製品生産能力の一番弱い設備をネックエ程と呼ぶ。
ネックエ程をフル稼働させることがスループットを高めるための最重点課題である。
それ以外の工程の生産性を高めても、ネックエ程で生産量は押さえられるので意味がない。
そこで、ネックエ程にとって最も能力を発揮しやすいよう生産スケジュールを立て、他の工程はネックエ程にタイムリーに必要な部品や材料を供給できるように生産する。
そのためには、ネックエ程以外ではロットサイズ(一括生産する量)を下げても構わない。
ネックエ程が能力をフルに発揮できるようになったとき、受注量がそれに達しないようであれば、工場の設備はその分だけ遊ぶことになる。
もしもこの部分を新たな受注で埋めることができれば、材料費以外の費用が掛からないままで売上げが増加し、総合的な収入が増える。
精綴な生産スケジュールを立てることがよいのではない。
収入が増えるようスケジュールを立てることが肝要である、とM・Gは主張する。
M・Gはこの考え方に基づくスケジューリング・パッケージを販売しており、著書『g』はその考え方を広めるための本であった。
ところが、パッケージよりも本のほうがよく売れ、M・Gの考え方に従って経営してみたところ成功した人が次々と現れた。
そこでM・Gは考え方の重要性に気付き、「思考過程("ThinkingProcess")」に重点を置いた。
著書「r」を出版した。
この分野のアプリケーションはAPS(AdvancedPlanning&Scheduling)と呼ばれ注目されている。
スループットを高めるために、ボトルネックになった工程の仕事の一部分を外注に回してもよい受注があればできるだけ獲得することが望ましい。
利益は売上高と所有する生産資源の費用によって決まる。
材料費を回収できて売上げが増えるなら、赤字輸出も構わないと、日本企業顔負けの考え方をM・Gは欧米に広めた今後、日本の製造業はスケジューリング業務でキャッチ・アップを試みなければならない。
スケジューリング・サブシステム(SyteAPS)これからの製造業にとって工程管理は重要な課題である。
コンピュータを利用するとスケジューリングは精綴にできるが、実行段階で狂いが生じると、役に立たなくなる。
スケジューリングの目的や意義が見失われてきた。
しかし、TOCによってその目標(TheGoal)は確立された。
SyteLineはERPをサポートするが、その中のスケジューリング機能の強化を進めている。
TOCを実現するためには製番管理が必須である。
これをベースに離散系シミュレーションによるスケジューリングを行い、さらにスケジュールに基づく所要量計算が行えるようになっている。
この仕組みでは負荷状況に伴う加工パターンの選択および製品構造の変形など、日本の製造業で行っている。
きめ細かな工夫が可能である。
このスケジューリング・サブシステムの特色は、実体関連(EntityRelationship)を表現するデータベースを持っていることである。
したがって、TOCでいうボトルネックとなる設備や材料、治工具/金型、作業者などを表現する技術データ管理(PDM)が可能である。
サプライ・チェーン全体の構造を把握してボトルネックの能力拡大や、それに伴う資材供給のダイナミックな変更を行うことができる。
また、顧客需要の変化に対応して生産品目の仕様を変更する「マス・カスタマイゼーション」対応の所要量計算をその上に重ね合わせることができる。
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